たくみ
TAKUMI
ランク
新人作家
作風
シンプルで読みやすい文章。
作品例
——やっぱり、あの『ことば』が欲しかった。
彼がどんな想いでコレを……なんて。
四年間一緒に過ごしてきて、それを一番分かっているつもりだ。
けれど——
ナオは彼のベッドから腰を上げる。
「ちゃんと……『ことば』にして」
少し背の高い、不安そうな彼を見上げながら。
その大きくて分厚い手に、黒のリングケースを握らせる。 彼の戸惑いはほんの数秒だけだった。
陽だまりの中。やがて緊張感とともにソレが開き始める。
視線は向こうから合わせてくれた。
ああ。来るんだ…… そう思えば自然と、カナの頬が緩んでしまう。
それは彼の方も同じだったようで。
こんな感じでいかがでしょう!? お願いします!